これは, 人工知能技術戦略会議等主催 第1回AIチャレンジコンテスト[1]に引き続き, ユニクロを展開しているファーストリテイリング主催で今年4月~7月に開催された「第1回 FR FRONTIER :ファッション画像における洋服の「色」分類」[2][3]にチャレンジしたときの取組みについて, 数回に分けて紹介するものである.
関連記事:
・第1回FR FRONTIER:ファッション画像における洋服の「色」分類にチャレンジ!!(1)
・第1回FR FRONTIER:ファッション画像における洋服の「色」分類にチャレンジ!!(2)
・第1回FR FRONTIER:ファッション画像における洋服の「色」分類にチャレンジ!!(3)
・第1回FR FRONTIER:ファッション画像における洋服の「色」分類にチャレンジ!!(4)
・第1回FR FRONTIER:ファッション画像における洋服の「色」分類にチャレンジ!!(5)
今回で最終で, コンテストの結果について紹介する.
5. コンテストの結果
5.1 分類精度
学習済のモデルのFine Tuningをはじめ独自手法なども試し, 最後に個別精度のよかった結果をアンサンブルした.
試した手法の各精度は, 以下の通り.
入力画像 | モデル | 精度 | |
(1-1) | 224x224RGB | VGG19 | 0.655 |
(1-2) | 224x224HistLog | VGG19 | 0.670 |
(2-1) | 299x299RGB | Xception | 0.664 |
(2-2) | 299x299HSV | Xception | 0.616 |
(2-3) | 299x299HistLog | Xception | 0.637 |
(3) | 64x64RGB/Mesh | CNN | 0.596 |
(4) | 256x256RGB+256x256HistLog | 2入力CNN | 0.666 |
上記をアンサンブルした結果は, 以下の通り.
組み合わせ | 精度 | |
(1-1), (1-2) | 0.681 | |
(1-1), (2-1) | 0.678 | |
(1-2), (2-1) | 0.698 | |
(1-2), (2-1), (2-2) | 0.686 | |
★ | (1-2), (2-1), (4) | 0.712 |
5.2 応募結果
応募者とスコアの推移:
スコアボード:
注) 最終スコアは, 開催期間中とは異なる正解データでの評価のため, 5.1の精度とは異なる.
最終的には7位ということで, 3位までの入賞はかなわなかった.
Topとの差は約0.15で, あと一歩. 残念!!
表彰式に参加して
8月28日(月)にファーストリテイリングの有明本部(東京・江東)にて表彰式が行われ, 上位成績者ということで招待されたので参加させていただいた.
表彰式は, 柳井会長兼社長のあいさつから始まり, 1位から3位及び特別賞の表彰式, 1位から3位入賞者の方のプレゼンが行われた.
また, ファーストリテイリングへの質問・要望のコーナーや参加者間の質疑応答などがあり, あっという間の2時間であった.
各チームとも, 性能upのためにいろいろと工夫されており, 大変勉強になった.
興味をひかれたものを少し紹介しておく.
1位:ちーむさん / 4人のメンバーが個別にトライ. 最後に全員の結果をアンサンブル
・個別方式の結果がなかったので, 各方式の性能が気になる.
- 人が注目しそうな位置を強調した画像変換を行ってからDNN.
- 深いDNNモデルだと, 色特徴量が失われる?
⇒ 浅いCNNと深いCNNを組み合わせた.
2位:tfujii
・モデルについての工夫点が興味深い.
- 正解ラベルを過信しないで, Labelをにじませる.
- Balanced Acc.を向上させるように工夫する.
3位:uLAS / 台湾からの参加者
・Data Augmentationについての工夫点で, 色識別ならではと感心.
- 同一クラスの画像を合成して作成する.
他の参加者と話し, 意見交換することで, いい刺激を受けた.
参加してよかった!!
欲を言えば, 表彰式の後に懇親会があるともっとよかったのだが...
----
参照URL:
[1] 人工知能技術戦略会議等主催 第1回AIチャレンジコンテスト
[2] 第1回 FR FRONTIER :ファッション画像における洋服の「色」分類
[3] 最先端のビジネス課題にチャレンジ!
CUDA by Example 汎用GPUプログラミング入門
|
| CUDAプログラミング実践講座 ? 超並列プロセッサにおけるプログラミング手法
| GPUプログラミング入門 -CUDA5による実装 (KS情報科学専門書)
|