みらいテックラボ

音声・画像認識や機械学習など, 週末プログラマである管理人が興味のある技術の紹介や実際にトライしてみた様子などメモしていく.

JetPack SDKのアップデート

Jetson Orinプラットフォームの製品が発売されて約2年が経ち, NVIDIAJetPack SDKのサポートから古いJetsonが徐々にはずれつつある.
昨日, 久しぶりにJetsonに触ろうと思い, まずはJetPack SDKをアップデートしようとして少し手間取ったので, メモを残しておく.


1. はじめに
今回, JetPack SDKをアップデートしようとした環境は, 以下の通り.

Host PC : Core i7 7700, 16GB, Ubuntu 22.04
Target : Jetson AGX Xavier 32GB, JetPack 4.4

いつものように, Linuxマシンに最新のSDK Manager(v 2.1)をインストールし, JetPack SDKのアップデートを試みた.
ターゲットのデバイスは選択できたものの, JetPackのバージョン選択が有効にならなった.

NVIDIASDK Managerのページを調べてみると,

  • Ubuntu 22.04用のSDK Manager 2.1ではJetPack 6.Xしか対応していない.
  • AGX XavierではJetPack 5.Xまでしかサポートしない.

ということであった.


(引用元:SDK Manager | NVIDIA Developer)


2. 対応策
Ubuntu 20.04用のSDK Manager 2.1をどうやって動かすかであるが, Ubuntu 20.04のLinux PCはもっていない.

SDK ManagerのページにはUbuntu 20.04のDocker Imageがあるのでこれを使おうと思ったのだが, こちらはSDK Manager CLIコマンドラインベースで使用するものであった.
SDK ManagerをCLIで使ったことなかったので, 今回はパス.

次に, DockerでUbuntu 20.04+GUIを動かすのもありかと思いググると, すでに同じような取り組みをされているGitHubページ[1]を発見. ラッキー...

github.com

こちらを参考にUbuntu 20.04版のSDK Manager 2.1をGUIで使用して, 無事にAGX XavierにJetson OSおよびJetPack 5.Xをインストールできた.
READMEがわかりやすく書かれているので, 使い方等についてここでは特に記載しません.

IkuoShigeさんありがとう!!
助かりました.

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参照URL:
[1] IkuoShige/Nvidia-sdkmanager-docker-gui: Dockerでsdkmanagerをguiで使う...