発売前に, タイトルを見て面白そうと予約購入したのだが, 先日やっと読み終えた.
(実は別の本を先に読んでいただけ...)
目 次
第1章 はじめに
第2章 Python
第3章 ニューラルネットワークの基盤となる考え方
第4章 深層学習理論
第5章 深層学習の現在
第6章 深層学習の展開
第7章 おわりに
タイトルからすると,
「Pythonと機械学習フレームワークを使用して, 具体的に深層学習を試してみよう的な初心者向けの本」
といった感じがするが, 実際は機械学習についてある程度知識がある人向けで,
「ニューラルネットワークの変遷や深層学習の現在及び今後期待される技術などを網羅的に説明してあり, 全体を俯瞰している本」
という印象である.
第5章のR-CNN/Fast R-CNN/Faster R-CNNや第6章のDQNなどは, 聞いたことはあったが具体的なことはよく知らなかったので, これらのポイントがまとめてあり理解に役立った.
また, 引用文献も多数リストアップされているので, より深く知りたい場合にはこれらの論文にチャレンジすることも可能である.
機械学習や深層学習の基礎的な知識のある方や基本的な本を2-3冊読んだ方にはおすすめしたい.
最後に, 残念なのは初版第1刷ということで誤植が目立つ.
誤りと思われる箇所を正誤表として載せておく.
p.23 上部リスト9行目 | True True True | True True |
p.23 1行目 | dは辞書, eは集合である。 | cは辞書, dは集合, eは辞書である。 |
p.23 3行目 | dでは辞書となる。 | dでは集合となる。 |
p.25 上部リスト 2行目 | Le Cun | LeCun |
p.27 下部リスト 1行目 | >>> a=[ ]; b=[ ]] | >>> a=[ ]; b=[ ] |
p.35 下部リスト 2行目 | >>> a = np.array([[1,2,], [3, 4], [5, 6]]) | >>> a = np.array([[1, 2], [3, 4], [5, 6]]) |
p.37 4行目 | 柔軟な処理機構を行うことを | 柔軟な処理を行うことを |
p.71 3行目 | 不応期をもつ。 | 不応期をもつ。 |
p.72 9行目 | ||
p.74 19行目 | 式(3.7)ではなどと | 式(3.7)ではなどと |
p.75 図3.5の中 | ジグモイド関数 | シグモイド関数 |
p.75 12-13行目 | ソフトマックス()も用いられる。 | ソフトプラス()も用いられる。 |
p.76 図3.6のタイトル | シグモイド, ソフトマックス | シグモイド, ソフトプラス |
p.77 21行目 | , である。 | , である。 |
p.152 9行目 | 図5.1の楕円で囲まれた部分が | 図5.1の四角で囲まれた部分が |
p.153 1行目 | 楕円の上の数字が | 四角の上の数字が |
p.206 式6.18 | ||
p.224 14行目 | 従来手法の顔検出機による | 従来手法の顔検出器による |
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